徒然回顧録 3
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コルネットを吹くことに決まりましたが、そもそも楽器が未経験だったので、楽譜に四苦八苦することに。
音楽の授業でなんとなく読むことは出来ましたが、教科書では見たことすらなかったようなリズム、どんな長さなのか見ただけじゃわからない音符たち、何のためにあるのかわからない音楽記号、この黒い記号がどんな音楽になるのか読み解くのすら精一杯。
それに加えて、楽器を吹くためには唇のかたち、息の強弱、コルネットはトランペット同様に基本3つのピストンを動かして音程を変えるので運指表をにらめっこ。
向いていたのかなんなのか、すぐに音は出せるようになったんですが…まぁ覚えることが多すぎて、ひたすら毎日詰め込み学習。
幸か不幸か父親が学生時代に吹奏楽でトランペットをやっていたお陰で、楽器面に関してはたくさんサポートしてくれました。
今考えると嬉しかったのかな。
土日の練習や大会なども積極的に手伝いに来てくれましたし。
音に関して希望の光が見えてきた頃。
それだけで終わらないのがマーチング。
マーチングは吹奏楽とは違うので、楽譜を見ながら演奏することはほぼありません。
曲を暗譜して、数曲分のフォーメーションを覚えて、動きながら演奏する。
それがマーチングです。
わぁお。
しかも強豪校。
前進、後進、直線移動……で終わるわけがありません。
30メートル四方だったかな、そこに5メートルおきにポイントと呼ばれる目印があるんです。
その5メートルを更に8歩で歩くって決まりがあって。
つまり。
1歩=62.5センチ。
形を作るのには、フロア上の無数の点を自分の足で測って、そのポイントに立つ。
演奏しながら測ることはできないので、今立ってる場所から次にどこへ歩くのか覚える。
円を作ってみたり、それが分裂したりすれ違ったり、まぁ複雑(笑)
なかでも名物だったのが星でした。
うちの学校の代名詞ってくらいで、プログラムのなかで必ず一回以上全員で星形を作るってのが入ってました。
それを数曲、入退場含めて約10分動きっぱなし。
いやぁ…よくやってましたね(笑)
今も思い出すと、ちょっと寒気がするくらい大変でした。
辞めたいって騒いだこともあったけれど、自分がやるって言ったんだから、と辞めさせなかった両親のお陰で、無事に4.5.6年生の3年間、やり遂げる事ができました。
しっかり全国大会連続出場の栄誉は途切れさせませんでしたし、トップ数校に与えられる優秀賞も頂いてました。
30余年生きてきて、この時がいちばんの栄光かもしれません(笑)
ピーク早かったなぁ(笑)